乳がん検診の大切さ
乳がんにかかる女性が増えています・・・
乳がん検診
まずはじめに・・・
乳がん検診には大きく分けて2つの検診があります。
1つは、市町村が主体となり無料クーポンを配って行う検診で、対策型検診と言います。
もう1つは、患者様ご自身に検査費用を負担して頂いて、患者様のご希望に沿う形で検査項目を決める検診で、任意型検診と
言います。この2つの違いを一言で説明すると、乳房超音波(エコー)が含まれているかいないかの違いです。
当院ではいずれの検診でも乳がん検診の専門医が丁寧に診察と説明を行いますので、安心して検診を受けて頂けます。
女性のかかる ”がん” の1位は乳がんです
近年、約9万人の女性が乳がんと診断されています。
これは全ての ”がん” の中で最も多く、日本では2003年以降、
女性のかかる ”がん” の1位は乳がんです。
そして近年でも約14,000人の女性が乳がんで亡くなりました。
大腸がん・肺がん・胃がん膵臓がんに次いで5番目に多い数字でした。
一般的に乳がんは早期に発見して治療すれば根治が望める、予後の良い
がんです。
仮に乳がんになってしまったとしても、早期発見・早期治療につなげる
ことができる乳がん検診はとても大切です。

乳がん検診の流れ
問診
症状や気になるところなど、
遠慮なくご相談下さい。
基本
検査
マンモグラフィ検査
エコー(超音波)検査
当院では、35歳以上の患者様へは
マンモグラフィとエコーを併用した
検査をお勧めしています。
診察
(視触診)
私の症状は何??
他に検査が必要??
検査結果をもとに、専門医が
わかりやすくご説明いたします。
細胞診
※必要に応じて行います
必要に応じて
精密検査
組織診
(針生検)
乳房MRI
CT
※局所麻酔下で行います
※造影剤を用いて検査を行います
診断・治療
精密検査の結果に基づいて、診察を行います。治療が必要な場合は、
症状に応じた治療法をご提案させて
頂きます。
精密検査が必要となった場合
要精密検査となった場合、必ずしも異常があるわけではありません。
マンモグラフィは正常な乳腺が偶然「しこり(腫瘍)」のように写ることや、良性の石灰化が写ることが多く、精密検査を行った
結果「異常なし」となることが大半ですが、「乳がん」が見つかることもあります。自覚症状がなくて検診で偶然見つかる
乳がんの多くは早期がんで根治が望めます。これらのことから、乳がん検診で要精密検査となった場合は必ず追加検査を受けて
下さい。
また、精密検査の中に組織検査というものがあります。これは必要となった場合に改めて詳しく説明させていただきますが、
乳がんか否かを確定させる最も確実な方法です。痛み止めの注射をしてから「しこり」に針を刺し、一部を採取して顕微鏡で
細胞レベルまで観察します。